2022/06/17 09:04
「本当の美しさ」を手に入れるために本当に欠かせないのは 「本質」を捉えた必要最小限の、ミニマル発想のヘアケアです。 森田氏の著作を参考にし、 不要なことは極力減らして、誰でも無理なく、経済的な負担も少なく、 自宅で行なえる方法を具体的にまとめました。 1 カラーリングをしない、パーマをかけない 2 洗髪の回数とシャンプー剤&トリートメント剤の量を減らす 3 傷んだ髪を徐々に切りながら整える 4 ヘナでケアをする ケミカルなカーラリング、パーマを続けている限り、 どれだけ手をかけても、髪を美しくすることはできません。 その理由は、次の2つです。 ①カラーリングとパーマによって、髪の内部がダメージを受ける カラーリング(永久染毛)もパーマも、キューティクル(毛小質)の結合を開き、 薬剤を浸透させることで化学変化を起こすことによって行われるものです。 「キューティクルの結合が開く」=「キューティクルの結合を壊す」=「髪に致命的なダメージを与える」 どれだけ「髪にやさしい」とうたわれていたとしても、そのメカニズム自体は変わりません。 そのためカラーリングやパーマを続ける限り、髪が傷むことは避けられないのです。 ②カラーリング、パーマで用いられる薬剤にはリスクがある カラーリング、パーマで用いられる薬剤には、 髪、そして健康にとってリスクの高い成分が含まれています。 主なものを次の表にまとめます。 これらの成分は、頭皮、毛穴から薬剤が体に浸透していくため、体への負担も考えられます。 洗髪のポイントは、とにかく洗いすぎないこと。 「洗いすぎ=皮脂のとりすぎ」は、頭皮にダメージを与え、薄毛・抜け毛の原因となります。 美しい髪を守ためには、洗いすぎることなく“ほどよく洗う”ことが大切です。 シャンプーで洗うのは2〜3日に一度で十分です。 シャンプーの後は、素早くドライヤーで乾かします。 また、ヘアカラーやパーマなどでダメージを受けていない健康な髪には、 トリートメントは不要です。 特に、美容院で用いられるような界面活性剤によってできたトリートメントで保湿すると 頭皮は、脂分をださなくなり、乾燥が進みます。 使用剤の量が多いと頭髪に残って毛穴を塞ぎ、縮れ毛や脱毛を招くことにつながります。 もしトリートメントを使うのであれば、ヘナで代用しましょう。 ヘナを定期的に塗ることで、髪の毛にコシとツヤが出てきます。 良質なヘナは、美髪再生の強力なサポーター! ぜひご活用ください。 一度傷んだ髪を完全に修復するのは難しい、これが現実です。 枯れ草を生花にすることはできないように、 傷んでしまった髪を元のイキイキとした美髪に戻すのは難しいのです。 「美しい髪」を目指すならば、傷んだ髪を切り、整えて、次に向かう準備をしましょう。 覚悟をして、一歩踏み出した人の髪は、確実に美しくなっていきます。 髪の毛は、平均すると一年間で18センチほど伸びます。 ヘナでケアしながら新しく伸びてくる髪の毛は、耐久性が高く、美しい。 どれだけ腕のいい美容師も、美しい髪の毛を生み出すことはできません。 健康的で艶やかな髪、生まれもった「その人らしさ」に勝る美しさはないのです。 ヘナの植物名はHenna(ヘンナ)。 紀元前の古代エジプト時代から使われてきた植物で、 5000年以上の歴史をもつインドの伝承医学アーユルウェーダでは、 皮膚病予防、外傷、火傷などの薬として使用されています。 ヘアケアの商品としての「ヘナ」は、ヘナの葉を摘み取り乾燥させて粉砕したもの。 高級なヘナは若葉のみを使用しています。 ヘナを髪と頭皮、定期的に(理想的には1週間に一度)塗ることで、 「髪」についてよくある悩みは、ヘナでのケアで解消できます。 悩み1: 髪が細くて少なく、 ペタッとしてしまう →ヘナのコーティング力でハリとコシがでて 自然なボリュームが生まれます 悩み2;多くてまとまらない →ヘナのコーティング力で髪が保水され、髪の広がりを落ち着かせます 悩み3 : クセが強く、特に雨の日は 大きく広がってしまう →ヘナのコーティング力で髪が保水されるので、クセが多少改善されます また、ヘナを塗り続けると、新しく生えてくる髪質が変わってきます 悩み4:カラーやパーマで髪が傷んでいる →ヘナにはトリートメント効果があります 悩み5:白髪が目立つ →ヘナは髪や地肌を傷つけずに安全に染めることができます 悩み6:フケが気になる →ヘナは、フケの原因である頭皮の乾燥を防ぎます また、ヘナの抗酸化作用によって、皮脂分泌の正常化を助けます 悩み7:頭皮が脂っぽい →ヘナは脂分に馴染みやすい分子をもっているので、髪や頭皮の余計な皮脂を取り除きます 悩み8:ヘアケア剤の環境への影響が気になる →天然植物100%のヘナの場合、環境への悪影響は最小限に留めることができます (少しでも化学合成染料を含んでいるケミカルヘナには適用されません 気になる方は、必ず成分表示をご覧ください) 悩み9:ヘアケア剤の身体への影響が気になる →ヘナは、古来より民間薬としても利用されてきました 実際に「熱を下げる」「UVカット」「頭痛をやわらげる」「肝機能の働きを助ける」 「生理不順を防ぐ」「脱臭」などの効果が期待できます 【参考文献】 ・『最高のヘナを求めて 髪を美しくする奇跡の植物』(森田要著、茅花舎、2017年) ・『髪 あるがままの美しさを求めて』(森田要著、茅花舎、2021年) ・『納得のヘアカラー&ヘナ&美容室選び』(森田要/山中登志子著、彩流社、2015年) ・『見てわかる! 図解 経皮毒』(山中玲夜/竹内久米司/稲津教久著、日当書院本社、2005年)ここでは、美容家・森田要氏が提唱する「引き算の美容」をまとめて紹介します。
〈引き算の美容 4つの原則〉
原則1 カラーリングをしない、パーマをかけない
原則2 洗髪の回数とシャンプー剤&トリートメント剤の量を減らす
原則3 傷んだ髪を切りながら、整える
原則4 ヘナでケアをする
【ヘナで解消できる悩み】